【IT】ヤフー、コメント欄をAI判断で非表示に　誹謗中傷対策

一定数以上のコメントが投稿されている記事が対象となる。ヤフーは中傷などを含む規約にそぐわない投稿について、AIを活用してその度合いを点数化する。コメント欄全体の点数が事前に設定した基準に達した場合、自動でコメント欄を閉鎖する。閉鎖後はコメントを書けなくなる。

コメント欄には記事の感想などを自由に書き込むことができ、ヤフーは中傷など規約に違反するコメントはAIや人手で削除してきた。ただ、適切ではないものの違反と断定できないコメントを削除できない場合があった。ヤフーはこうした投稿への対応を検討していた。

ヤフーは2018年6月から、AIが規約違反だと判定したコメントを複数回投稿した利用者に対してコメント欄への投稿を禁止する措置をとっていたが、新機能の導入に合わせて基準を厳しくした。同社は「これまで以上に誹謗中傷への厳正な対策を講じる」としている。

ヤフーは同日、第49回衆議院選挙の選挙期間である31日まで、政治に関連する記事にコメントを投稿する時に注意文を表示すると発表した。選挙運動に関連して偽の情報が発信されることを防ぐという。
2021年10月19日 20:50 (2021年10月20日 5:30更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC199JN0Z11C21A0000000/