●ドル・円は午前11時4分現在、前日比0.6%高の140円86銭。140円ちょうど前後でもみ合った後、一時141円04銭まで上昇
●ユーロ・円は0.4%高の152円28銭。一時152円47銭と08年9月以来の高値
□USDJPY 為替レート – Bloomberg Markets
https://www.bloomberg.co.jp/quote/USDJPY:CUR
クレディ・アグリコル銀行資本市場本部の斎藤裕司シニア・アドバイザーは、先週のカナダやオーストラリアの予想外の利上げを見ると「ECBもタカ派姿勢が警戒される」と指摘。実需の円売りが集中しやすい「五・十日(ごとおび」であるほか、日本株が底堅いこともリスク選好を強め、「クロス円は買われやすい」と言う。
ECBは今回の会合で25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の追加利上げを決定する見込み。市場は声明やラガルド総裁の会見でさらなる利上げが示唆されるかに注目している。
国内でもきょうから2日間の日程で日本銀行が金融政策決定会合を開く。金融緩和の現状維持が見込まれ、円は売られやすい。斎藤氏は「日銀は無風だろうが、解散総選挙となれば日銀は政策変更しにくくなるとの思惑を呼びやすい」とし、「今の流れでは株高・リスクオンとなり、さらなる円安を呼ぶ可能性がある」と指摘した。
ユーロ・円以外のクロス円も上昇。22日にイングランド銀行(英中央銀行)の金融政策発表を控えて、ポンドは1ポンド=178円台に上昇し、16年以来の高値を更新した。
三井住友銀行の西岡純子チーフエコノミスト(ニューヨーク在勤)は「FOMCのメッセージは思ったよりタカ派だった」とした一方、2回の追加利上げを確約するものではないと指摘。「欧州の方がインフレが強く、政策金利の引き上げは正当化されやすい」とし、今回の日米欧の中銀ウイークという観点では「ユーロが一番選好されやすい」とみている。
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2023年6月15日 7:26 JST 更新日時 2023年6月15日 11:25 JST
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https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-14/RW836KT0G1KW01
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