【コロナ】WHO事務局長、新型コロナ緊急事態「23年に終了期待」

1年前には週あたり5万人にのぼった新型コロナによる死亡者数が足元で1万人に減少していることを受け、状況は改善しているとの見方を示した。各国は「現在流行中のインフルエンザやRSウイルスなど他の呼吸器系疾患とともに制御する方法を学ぶ必要がある」と指摘した。

新型コロナに関するWHOの緊急委員会は20年1月に初めて開催された。テドロス氏は2回目の緊急委の議論を受けて同年1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。緊急委は3カ月ごとに開かれており、直近では22年10月に開催された。

一方、テドロス氏はM痘（サル痘）についても、WHOが緊急事態宣言を出した7月比で週あたりの患者数が9割以上減っていると指摘した。このまま感染が沈静化すれば新型コロナと同様にM痘についても「来年に緊急事態の終了を宣言できると期待している」と述べた。
2022年12月15日 6:40
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR1503R0V11C22A2000000/