【業績】マクドナルド営業利益最高　1～6月、値上げで採算改善【2702】

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前年同期は水道光熱費や原材料高の影響が大きかった反動もあった。売上高は8%増の1824億円だった。既存店売上高は7.4%増で、客単価が9.2%上昇した。22年秋から全国のドライブスルーでスマートフォンで事前注文や決済ができるモバイルオーダーを導入した。家族用などまとめ買いが増えたことも客単価の上昇につながった。

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値上げで客単価増も客数減に

1月の値上げでは人気商品の「ビッグマック」を410円から450円に引き上げた。値上げの影響もあり、客数は1.7%減った。

為替相場の円安や物流費の上昇で、直営店舗の売上高に占める材料費の比率は39.1%と前年同期から0.8ポイント上昇した。新型コロナウイルス下で定着した持ち帰り注文の増加に対応してキッチンの製造能力を約2倍にするなどの投資も減価償却費増につながった。

それでも売上高の増加が110億円の営業増益要因となり、営業最高益を確保した。純利益は3%増の113億円だった。

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マクドナルドの連結業績

日本マクドナルドの吉田修子取締役最高財務責任者（CFO）は同日開いたオンライン記者会見で「これまでの値上げでコスト上昇分を全て吸収できてはいない」とした。ただ「現時点でさらなる値上げを決めていない。客数減の要因にはインフレ下で可処分所得がなかなか上がらず外食頻度を下げるといった消費動向の変化の影響もあるだろう」と話した。

23年12月期は従来予想を据え置いた。営業利益は前期比4%増の350億円と過去最高を見込む。純利益は5%増の210億円、売上高は6%増の3740億円を見込む。7月には店舗運営コストの高い都心部の184店舗で値上げを実施した。カフェメニューの取扱店舗を増やし、遊休時間帯の客数増につなげる。

□【日本マクドナルドホールディングス】[2702]株価/株式 日経会社情報DIGITAL | 日経電子版
https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=2702
□日本マクドナルドホールディングス[2702]：2023年12月期　第２四半期決算短信〔日本基準〕（連結） 2023年8月10日(適時開示) ：日経会社情報DIGITAL：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20230809539345/

2023年8月10日 19:13
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0360Z0T00C23A8000000/